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概要

この曲は一連の流れの中で頂点を示した曲だと思っています。何曲も書いてきましたが、最も自分の言いたかったことをうまくまとめていると思います。特にお金の額で差別されている現実をカリカチュアさせた部分など、自分でも相当気に入った作品です。ただ、録音するにはどうしてもバンドが欲しかったし、曲そのものが長かった為にアルバムに入れませんでした。そして確かにこの曲は頂点ではありますが、一連の流れの中の頂点であって、私本来の音楽のなかでは、その一角をしめるというところでしょうか。
　「ぐうたら」「無関心な人々に反対します、又は無駄な事さ」「えらい方々」「楽園」「まるで地獄のような」などとタイトルを並べただけでもこの頃の私が世の中に対して攻撃的になっていたのが判ります。そしてこの曲を境に、今度は攻撃性が次第に屈折して、ペシミスティックな方向に向かいます。その始まりが「劣等ブルース」という曲だったのです。

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