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概要
この詩は散文的で曲がつけにくいものでした。ただ、この詩を読むと私がまだ大塚にいた頃、うちにお手伝いとして通っていた「花子さん」という女性を思い出すのでした。彼女はかなり年令がいっていましたが独身で、近くのアパートに住んでいたようです。母が死んだ後、私と妹のために毎日味噌汁だけは作ってくれていたのですが、なんだかそれがひどく切なくて父を通して断わったことがあります。彼女に対して悪いと思いながらも。その後家がゴタゴタするうちに来なくなってしまい、そのことを気にしているのかな、と思ったりしました。ヒョロ、としたのっぽの人で、影が薄い感じでした。直接この詩の女性とは関係ないのですが、ひょっとしたら中也も彼にとっての「花子さん」を思っていたのではないかと思ったのです。
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チャンネル:harrygws
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